雑用係兼支援術師はパーティー追放に憧れる

世界各地に存在する地下迷宮『ダンジョン』。
そしてダンジョンの攻略に挑む冒険者たちの界隈において、とある風潮が広まっていた。
それは“アタッカー至上主義”。
ダンジョンに巣くう魔物と直接戦う冒険者こそ正義であり、アタッカー補助し直接魔物と戦わないサポーターは怠惰で不要な存在だというものだ。
実際に冒険者パーティーから追放されるサポーターも続出する中、モノグという男もまた同じサポーターとして戦々恐々とした日々を送っていた。
彼が所属する“ストームブレイカー”という冒険者パーティーにおいて、他のメンバーは全員アタッカー。
それも全員が全員、他の冒険者たちからも注目を集める資質の持ち主だ。
そんな環境下で、モノグは支援術師として、そして細々とした仕事を一手にこなす雑用係として貢献しているものの、仲間たちの実力なら自分のようなサポーターは不要ではないかと、半ば諦めのような自覚を抱くようになる。
自分を蚊帳の外に、リーダーであるイケメン君のハーレムみたいな構図になっているし。
しかし、当のパーティーメンバー達は追放しようなどとは全く思ってはおらず、それどころか……?
これはダンジョンの最奥を目指し日々攻略に励む冒険者たちが、様々な思いを胸に立ちはだかる困難を乗り越えていく物語である。(サイトの紹介文より)
2021年2月に発売。
元はweb小説(サイトはこちら)。
サブタイトルの“世間は追放ブームなのに、俺を過大評価するパーティーメンバーたちが決して手放そうとしてくれない”がなかなか良い感じで、ここ最近の、「本当は有能なのに追放 → ざまぁ」という構図をうまく使いながら逆を行くという。
まあ主人公自身が、パーティメンバーを高評価して、自分を過小評価してるから、追い出されても不満とかなかったかもだけど。というか、お互いを認め合ってるから、追放とかならないんだろうけどね(笑)
紹介文の「それどころか……?」という事情もポイントで、本人が知らないところですごいことに(笑) たまにモノグ抜きの会議(?)とかやってるけど何というか。。。
全体としては、けっこう面白かった。
★やまぞ~的評価:○
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