ふつつかな悪女ではございますが

次期皇后の座をかけて、五家の姫君たちが競い合う場所「雛宮」。
黄家の玲琳(れいりん)は、やや病弱ながらも才気に溢れ、次期皇后候補との呼び声高い美少女だったが、それを妬んだ朱家の姫・慧月によって、互いの体を入れ替えられてしまう。
慧月の卑劣な罠によって、真実を訴える言葉を封じられ、処刑にまで追い込まれる玲琳。回避しても、野ざらしの粗末な蔵に身一つで追いやられてしまう。
だが、慧月は知らなかった。
「ええと、死にかけるのはわりと日常なので問題ないのですが……それより、こんな健康な体で過ごさせていただけるのですか!?」
玲琳は「やや病弱」どころか、数日に一度倒れるほどの虚弱体質であり、それゆえ鋼のメンタルを持つ少女であったことを――!
荒野で薬草栽培はお手の物、これまで抑えていた鍛錬も存分にできる!
降って湧いた健康な体に歓喜し、「朱 慧月」としてここぞとばかりに伸び伸び過ごす玲琳。
一方これまで「朱 慧月」を蔑んできた、皇太子をはじめとする周囲は、突然様子の変わった彼女に、徐々に惹かれていき……?(サイトの紹介文より)
2020年12月に発売。
“無欲の聖女”とか“貴腐人ローザは陰から愛を見守りたい”(1巻の紹介はこちら)とかの作者の新作。
元はweb小説(サイトはこちら)。
タイトルに惹かれたのと、この作者の作品はけっこう面白いのが多いので読んでみた。
サイトの紹介文通りなんだけど、罠にはめられたはずなのに玲琳は応えていないというか、むしろ生き生きしてる感じ。で、慧月の方はこんなハズではなかった的な。慧月がけっこういじめられてたというか蔑まれていたので、その身体に入った玲琳もそれなりにヒドい目に遭うんだけど、まさに鋼のメンタル(笑) むしろ病弱な身体を慧月に押し付けちゃって申し訳ないみたいな感じだったりして…。
全体としては、けっこう面白かった。
★やまぞ~的評価:○
タグ : ふつつかな悪女ではございますが 中村颯希
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