経営学による亡国魔族救済計画

ブラック企業の中間管理職――御神聖は、通り魔に殺されて異世界に召喚される。次に聖が目を覚ましたのは玉座だった。
目の前の角の生えた美少女が言う。
「喜びなさい! お前は魔王に選ばれました!」
聖が詳しく話を聞くと、なんと少女は魔族で、彼女たちは人間との戦争で大敗し、今、滅亡の危機にあるという。
聖の役目はその魔族を救済することらしい。
だが、どう見ても戦況は最悪。食糧は枯渇、戦力は消耗し、残る人材はクセの強い女魔族が七人とわずかな雑魚モンスターだけ。
聖は思った。
「なんて素晴らしい世界なんでしょう! ここは天国だ!」
だって、また働けるのだ! これ以上の喜びはない!
今、ナチュラルボーン社畜の狂気の改革が始まる!(サイトの紹介文より)
2019年8月に発売。
元はweb小説(サイトはこちら)。
サブタイトルが“社畜、ヘルモードの異世界でホワイト魔王となる”ってなんだかな。本人はブラックな体質というか、社畜だから、ほっとくとどこまでも働き続けて、自分を犠牲にするというか。追い込まれた魔王軍をどう改善していくかってところで幹部たちと相互理解を深めながら、兵站やら軍制やらを改革。
で、魔王が召喚されたら、当然、勇者も召喚されるよね…って、また、ご縁があるというかなんというか。
全体としては、けっこう面白かった。
★やまぞ~的評価:○
タグ : 経営学による亡国魔族救済計画 波口まにま
コメント
コメントの投稿