星継ぐ塔と機械の姉妹

病の恋人の協力を得て、コンテストに出品するAIを完成させた永合博史は、慌てて階段から転げ落ち…気付くと、ロボットしかいない星にいた。どうも何千年の先の未来で、しかも元の世界に戻るためには、マザーコンピューターを復活させるしかないらしい。しょうがないので、自分を呼び出した二人の少女ロボットである、リザとソイとともにマザーコンピューターに向けて出発するが…。
2020年7月に発売。
“天国に涙はいらない”とか“やせいのいしおの!”(紹介はこちら)とかの作者の新作。
SFで、しかもマザーコンピューターがおかしくなっているので微妙に崩壊世界というか。まあ、人間が一人もいないのでそれどころではないか。代わりにロボットが人間みたいな生活を送ってたりもして、AIを研究していた博史としては大興奮なんだけど、元の世界に戻ろうとして、マザーコンピューターの護衛というか防御システムと戦ったりなんかして、苦労してたどり着いたオチは…おお、そうきたか。ヒロインの方はともかく、主人公すら元の人間じゃなかったってのはなかなかいい感じの展開だな。
全体としては、けっこう面白かった。
★やまぞ~的評価:○
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