貴腐人ローザは陰から愛を見守りたい1

ローザは、その美貌と慈愛深さで知られる伯爵令嬢。しかし実際は、薔薇愛、つまり男同士の恋愛に妄想をたぎらせ、己の萌えを追及しまくる貴腐人であった。
そんな彼女の夢は、修道女となって「聖書」を記し、大陸中に薔薇愛を広めること。
未来の出家に備え、修道院に寄付したり(賄賂)、識字率向上に努めたり(布教の下準備)、領民のために腐葉土を作ったり(腐らせるのが得意)して過ごす彼女だが、十四歳のある日、異母弟のベルナルドと出会ってしまう。
彼こそは理想の「受け」、千年に一人の逸材だと断定したローザは、「ベルたん総受け計画」を策定し奮闘。しかしその腐りきった振舞いはことごとく高潔な行いと勘違いされ、王子や王女、さらには異国の王子まで巻き込んで、国中に影響を与えることとなり――?
貴婦人の中の貴婦人、高潔と慈愛を司る「薔薇の天使」とあだ名された、ローザ・フォン・ラングハイムの物語。(サイトの紹介文より)
2020年6月に発売。
“無欲の聖女”とか“シャバの「普通」は難しい”とかの作者の新作。
元はweb小説(サイトはこちら)。
息をするように頭の中でかけ算するローザなので、正直手遅れなぐらい腐ってるんだけど、その想いから発した言動を周囲が誤解して、勝手に素晴らしい人物になっちゃうという。本人は反省しないから、またやらかす的な(笑)
BLをネタにはしてるけど脳内の妄想だし絡むシーンまで妄想してるわけではないので、苦手な人でも大丈夫かな。逆に好物な人には物足りないかもだけど(笑)
全体としては、けっこう面白かった。
★やまぞ~的評価:○
タグ : 貴腐人ローザは陰から愛を見守りたい 中村颯希
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