世知辛異世界転生記1

魔法や魔物が存在する世界で農奴の子供として生まれた彼――レウルスには現代日本で生きた前世の記憶があった。
しかし、前世とは常識も環境も異なる世界では前世の知識もほとんど役に立たない。
劣悪な住居、過酷な労働、満足に得ることができない食事。
それでも前世の経験を頼りに生き延びたレウルスは十五歳になり、成人を迎え、奴隷として売り払われることとなった。
だが、奴隷として鉱山に運ばれる途中、魔物の襲撃に遭ったレウルスは辛くも逃げ出すことに成功する。
頼れる家族も友もおらず、住める家もなく、食べる物も金もない。それでも自由を手に入れることができたレウルスは、新たな世界での一歩を踏み出す。
そんなレウルスが辿り着いたのは、自身と大差ない境遇の者達が営む街――ラヴァル廃棄街。
前世の記憶を持つレウルスからすればスラム街としか思えないその街で、レウルスは冒険者として生活を始める。
レウルスが願うのは、ただ生きること。
二度目の人生を全うするために、世知辛い異世界での生活が始まるのだった。(サイトの紹介文より)
2019年1月に2巻が発売。
元はweb小説(サイトはこちら)。
“創世のエブリオット・シード”(1巻の紹介はこちら)の作者の作品。
サイトの紹介文からして、世知辛いというか、“異世界残酷物語”って感じ。…って、そのタイトルの作品あったっけか、失礼。
最初の三話ぐらいはけっこうエグいけど、その後は成り上がりというか、人情に触れて何やら良い方向に。まあ、前世の記憶があって、すさみ切らなかったってのが分かれ目かな? 後は地味なんだけど、転生の恩恵のおかげで、なんかだんだんすごいことに。webでも連載継続中だけど、どこまで上ってくんだか。。。
全体としては、かなり面白かった。
★やまぞ~的評価:◎
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