海のカナリア

近所に住む小五女子の城ヶ崎君は、朝から鯨を見に海へ行こうと誘ってくる、行動力だけで生きているような少女だ。そんな彼女に言われるがまま、一緒に海へ向かう高二のぼく。十一歳と十七歳、恋愛、どはないと思う。二人で過ごすいつもの夏の水曜日。こんな穏やかな日々がずっと続けばいいのに──。
夏の朝、目が覚めたらいつものように鏡の前で情報整理。「海野幸、十七歳、性別女性、二年C組、両親は健在──」顔にかかる髪を払い、ぼくを私に切り替える。曜日を確かめると水曜日。さぁ、今回も三日くらいがんばろう──。
そして城ヶ崎さんは宣言する。「この世界を破壊したい」と。閉ざされた海辺の街で、ぼくと彼女は今日も出会う。(カバー袖の紹介文より)
2019年9月に発売。
“電波女と青春男”(1巻の紹介はこちら)とか“ふわふわさんがふる”(紹介はこちら)とかの作者の新作。
のっけからエイリアンやら鯨やら、あまり現実っぽくないものが出てくる割には、主人公とヒロイン(?)はごく普通な感じで、なんとなくシュールな印象なのはこの作者さんらしいなぁ。よく分からないまま情報だけ増えて…ああ、多重人格の裏側か。。。
視点としては面白いかな。全体的にはあんまり趣味に合わなかったけど。。。
★やまぞ~的評価:△
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