魔王軍の幹部になったけど事務仕事しかできません
人類軍との飽くなき戦争を続ける魔王軍は危機に瀕していた。
空を駆ける鉄の竜、大地を支配する鉄の馬、地平線の彼方から放たれる鋼鉄の雨。これらの機械兵器を操る人類軍を前にして、魔王軍は一発逆転を狙って異世界から救世主を召喚しようと試みる。
これで魔王軍は救われ――
「あの、事務しかできないんですけど」
「待って」
――ると思ったけどそんなことはなかったぜ。
現代日本にてごく普通に暮らしていた俺こと秋津アキラは突如としてトラックに撥ねられフライハイ、そのまま異世界に飛ばされ「魔王軍を救ってくれ」といきなり無理難題を突き付けられる。事務しかできない俺がそんなことできるわけないだろ! という叫びは「勿体ないから」という理不尽な理由で魔王軍の事務屋におさまる。
なんか帰れなさそうだから軍隊らしく兵站(へいたん)業務でもするかな! と思ったのだが……。
「……兵站ってなんだ?」
「はい?」
これは、前近代的な軍隊でしかなかった魔王軍が、紙とペンとインクを駆使していかにして変わっていたかを追う物語――
「とりあえずこれにサインを――」
「文字書けないです」
「えー……」
――だったらいいなぁ。(サイトの紹介文より)
2018年11月に発売。
元はweb小説(サイトはこちら)。
本気で事務しかできない挙げ句、魔王軍には兵站とかそういう概念さっぱり。腕力でも勝てない相手に、魔王の威を借りて何とか兵站の仕組みと文書主義を導入して…ってな感じで序盤は苦労の連続だったり。途中からなんとか上向くけど、まあ、なかなか大変だね。というか、アキラが頑張っても魔王軍、全然領土取り戻せないんだけど、大丈夫か…?w
全体としては、けっこう面白かった。
★やまぞ~的評価:◯
黒姉インソムニア1
若者の間に広がっていると噂される“不眠症候群”とそれを狩る“黒い女”。それに関係しそうな不思議体験をしていた倉雨樹は、ある日、幼い頃に会えなくなってしまった憧れの女性と再会する。だが、実は彼女こそ噂の“黒い女”で、樹はその日から事件に巻き込まれることになり…。
2018年9月に発売。
“おまもりひまり”(1-2巻の紹介はこちら)とか“神殺姫ヂルチ”(1巻の紹介はこちら)の作者の新作。
不眠症候群にかかると異能力に目覚めちゃって、悪さをするのが出てきて、それを狩っているという。樹も実は不眠になっていて、なんか能力に目覚めたのか? って脱衣能力?w
敵も出てきてるんだけど、どっちかというと仲間内というか幽夢とのお色気がメインのような(笑)
全体としては、まあまあ面白かったかな…。
★やまぞ~的評価:○
14歳とイラストレーター6
乃ノ香のイラストレーターになりたいという希望を叶えるため、姉を師匠として紹介する悠斗。彩華の方は、様々な思惑からやむを得ず承諾するが…。
2018年11月に6巻が発売(前の紹介はこちら)。
日常回が戻ってきたんだけど、なんか乃ノ香が変わろうとしてるというか。それにともなって新キャラも登場。う~む、こっちサイドの話はあんまり悠斗と絡まないんじゃ? と思ったら、なんか起こりそうな感じも。
それとは別に愛澄との関係も少し気になるところ。…といっても、なんか愛澄がぐるぐるしてる感じではあるけどね(笑)
★やまぞ~的評価:◯
→7巻の紹介はこちら
タグ : 14歳とイラストレーター むらさきゆきや
同棲から始まるオタク彼女の作りかた
ヘビーなオタクの一ヶ谷景虎は、学園ラブコメものにも手を出した結果、リアルな彼女が欲しくなり、学校で理想の女の子が見つからず、オタク同士の恋活パーティーに参加することにした。とはいえ、そもそも話すのが得意ではなく、うちひしがれて帰ろうとしたところで、学校でも有名なギャル・二科心に出会う。どうやら彼女は隠れオタクで、オタクな彼氏が欲しくて参加したという…。
2018年11月に発売。
“おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ!”(1巻の紹介はこちら)とか“オレと彼女の萌えよペン”の作者の新作。
“おまえを~”に似た感じの同盟組んでお互いの彼女・彼氏を作るのに協力しようという話。ただし、今回のヒロインはオタクだったり。いっそ二人で付き合えば話が早いだろう、(もろもろの事情で)同棲することになったんだし、と思ったりもするけど、お互いにお互いは趣味じゃないということで(笑)
まあ、オタクといっても好みの分野が違えば、お互いの趣味は全く理解できないわけで、そういう意味では普通にオタクとギャルの組み合わせっていうのと変わらないかなぁ。。。せっかくヒロインがオタクなんだから、その辺の絡みというかネタというか展開は欲しかったかなという感じ。
全体としてはまあまあ面白かったかな。
★やまぞ~的評価:○
タグ : 同棲から始まるオタク彼女の作りかた 村上凛
おっさん、不労所得で帝国を導く2
リュウが辞めた後も増える業務の分担と若手の育成を兼ねて、クルーエルは秘書のヘレーネに企画案の検討を任せることにする。イルミーナ、ラピス、パテルの3人の企画を検討することになったヘレーネは先輩であるリュウを頼ろうとし…。
2018年11月に2巻が発売(前の紹介はこちら)。
あれ、2巻が出た。なんか1巻が綺麗にまとまってたから2巻が出るとは思わんかった。
優秀なんだけどクセの強い弟子たちは、先生以外には困り者というか。弟子以外に後輩にも懐かれてるのが、なんとも帝国の危機というか(笑) 企画のところから話が別の方向に転がって、何やら大事に。…いや、企画も大事なんだけど(笑) そういう意味ではタイトル通りだなぁ。
★やまぞ~的評価:○
タグ : おっさん、不労所得で帝国を導く 藍藤唯
阿波連さんははかれない5
隣の席の阿波連さんが気になるライドウ。仲良くはなっていると思うのだが、相変わらず謎な行動に振り回され…。
2018年11月に5巻が発売(前の紹介はこちら)。
美術の授業でいろいろ試してみて、苦戦するライドウと、こだわりすぎて完成がおぼつかない阿波連さん…最後のオチはなかなか面白かったけど。
新キャラ登場なんだけど、また濃いのを。淡々と学生生活を送って少しずつ仲良くなってる二人を食う勢いの存在感だな…(笑)
★やまぞ~的評価:○
→6巻の紹介はこちら
タグ : 阿波連さんははかれない 水あさと
(コミック版)現実主義勇者の王国再建記2
ハクヤから休めと言われ、リーシア、アイーシャと街に出たソーマ。よく知るはずの街並みが変わっていることに驚くリーシアと、まだまだこの世界のことを知らないソーマはお互いに少しずつ理解し合い…。
2018年8月に2巻が発売(前の紹介はこちら)。
ついでに三公との戦争絡みのネタを拾っちゃうところがソーマらしいというか。…それともリーシアから一夫多妻を許された方か?w
食糧問題はなんとか目処がついたけど、やりたいこと、やらなきゃいけないことは増える一方って感じだな。王様って言ってもまだまだ成り立てだから、国内の支持率もなかなか厳しいし。。。
★やまぞ~的評価:◯
→3巻の紹介はこちら
タグ : 現実主義勇者の王国再建記 上田悟司 どぜう丸 冬ゆき
理想の彼女と不健全なつきあい方
大学に入学し、幼なじみに誘われるままサークルの新歓コンパに参加した高幡陸生。それなりに場が盛り上がる中、隣に座った一年生の女子が酔いつぶれてしまい介抱した時に、素顔を見て、その女の子・海音寺美優が陸生が大ファンで追っかけていたコスプレイヤー“μ”であることに気付く。だが家族にも内緒にしているため、秘密にして欲しいと美優に頼まれて…。
2018年10月に発売。
“フォルマント・ブルー”(紹介はこちら)とか“星刻の竜騎士”(1巻の紹介はこちら)とかの作者の新作。
ヒロインの秘密を知ってしまって、付き合いが始まり…という展開。美優の方は恋愛感情とかなさそう(?)なので、ラブ担当は幼なじみの女の子の方だったりはするんだけど、出番はあんまり多くないかなぁ。ヒロインの方は、主人公と組んで高難度ミッションをこなしたり、家族に内緒にしてたのがばれたり、それでもコスプレは辞められないってことになったりと大変なんだけど、主人公が助けどうにかこうにか。この辺は、王道かな。
全体としては、まあまあ面白かったかな。
★やまぞ~的評価:◯
タグ : 理想の彼女と不健全なつきあい方 瑞智士記