我が姫にささぐダーティープレイ
真の“王”たる器の父親を見て育った鎧塚貝斗は懸命な努力をして文武両道を極めるも逆に自分が“王”の器でないことを悟ってしまう。“王”を見つけ、それを支えることを願っていた貝斗は、ある日、異世界に転生し、そこで家柄以外の全てがダメな少女・ラライの執事になる。ラライは逆にダメな自分を“王”とすることにこそ貝斗の本懐があると言い、ライバルを蹴落として自分を生徒会長にして見せろと挑発し…。
2018年3月に発売。
“飽くなき欲の秘蹟”とか“「英雄」解体”とかの作者の新作。
ヒロインのクズっぷりが最初は鼻につくけど、途中からいっそ清々しい印象に(いやクズなのは変わらないんだけど)。で、それを活躍させるべく、貝斗は暗躍するんだけど、お嬢様学校のライバル達の情報を集め、弱みを見つけ、時に籠絡して…ってな感じで、まさにダーティープレイ。まあ、ライバル達も貝斗と関わることで自分の真の望みを見つけて感謝するので救われてる部分もあるかな。いっそ、本気で蹴落とすためだけの策略とかだとそれはそれで面白かったのかも知れんけど、全体としてはけっこう面白かったかな。
★やまぞ~的評価:○
タグ : 我が姫にささぐダーティープレイ 小山恭平
海王ダンテ4
異例の早さで海軍中尉に昇進したダンテ。今度の航海の目的地はオーストラリア。未知の動植物に囲まれ、植民地には不向きとされた土地だが、囚人を送り込むために乗り込んだダンテたちだったが…。
2018年1月に4巻が発売(前の紹介はこちら)。
今度は陸地で事件が起こったか。
原住民との対立なのかと思ったら、漂流民なのか? しかもまたナポリオが出てきたり。とはいえ、既に何度も邂逅してるから、ナポリオの方がきちんとダンテ対策をしてきてるなぁ。というかダンテの方が何もしなさすぎ。圧倒的優位ってわけじゃないんだから備えをしておいた方がいいだろうに。まあでも、捕まったり本を取られたりはしないんだよなぁ。
それにしてもどうなるんだか。イギリスとフランスの対立ははっきりしてるんだけど、アルビダがどうなるか分からんし…。
★やまぞ~的評価:○
→5巻の紹介はこちら
テキトー男の異世界スローライフ
テキトー社会人1年目の南部真晃は休みの日にひとり、防波堤で狩りゲーをしていたところを高波に飲まれて気づいたら転生面接に合格していた。
しかしそこは、魔法なし勇者なし無双なしチートなし奴隷なしハーレムなしの異世界。なしが多すぎて不人気な転生先だった。
まぁ、大丈夫でしょう。
昼は日銭を稼ぐためにめんどくさい3人の女子とパーティーを組み、夜はダンジョンのキャバクラに全額つぎ込んでパーンやドリアードのモン娘たちと豪遊する毎日。
これは努力や一生懸命という名の呪縛から解き放たれ、異世界でテキトーな生活を送るテキトー男のお気楽な物語です。(サイトの紹介文より)
2018年2月に発売。
元はweb小説(サイトはこちら)。
流行のスローライフって感じではないが、これもまったりな感じになるのかなぁ。テキトーってのは疑いないけど(笑)
適当に過ごして稼いで、予想外に儲かったらキャバクラへゴー。キャバクラに行くお金がなくなったら、採取や狩りに出かけたり。そのくせ女の子(ただしクセあり)とパーティ組んでるってのはちゃっかりしてるというか。終盤でちょっとシリアスになってみたりしてたけど、結局なんとかなったしね(笑)
全体としては、けっこう面白かったかな。
★やまぞ~的評価:○
→2巻の紹介はこちら
タグ : テキトー男の異世界スローライフ 藤山素心
ベルサイユオブザデッド2
国内各地で発生する不死者。不死者が発生したところでは宝石がなくなるという。退治に奔走する近衛兵のジェラールたちは疑問に思っていたものの、ある時、不死者を利用して宝石を集めている人物と遭遇。複数いて、しかも片方は王太子で…
2018年1月に2巻が発売(前の紹介はこちら)。
ひっそりと広がってくのかと思ったら、なんか大大的に活動してるな、不死者。
なんか普通に意志のある不死者もいるし、ゾンビみたいのもいるし、どうなってるんだか。マリーに扮したアルベールもどこまで分かってやってるんだか分からんし、王太子は大丈夫なのか? っていうぐらい妄執(?)にとりつかれてるみたいなんだが…。
宝石みたいだけど宝石じゃない特別な石を集めると何かが起こったりできたりするらしいけど…。
★やまぞ~的評価:○
タグ : ベルサイユオブザデッド スエカネクミコ
八十八を三に割る
八十八の種族が共生する世界で、邪悪化してしまった“闇堕ち勢”の脅威に人々は繰り返しさらされていた。特に今度の“闇堕ち勢”は勢力が大きく、対抗するために作られた“獅子同盟”も身内に犠牲を強いながら戦いを続けていた。そんな中、聖獣ストームライオンに拾われて育てられたフェリクスは、独自に“闇堕ち勢”と戦い、死の間際に女神リルアリアの教団に助けられ、法王として擁立される。第三勢力として、各種族の代表者=巫女を救うべく活動を開始するが…。
2018年2月に発売。
“ファイブリア”シリーズとか“クレイとフィンと夢見た手紙”(1巻の紹介はこちら)とかの作者の新作。
もともとけっこう強かったフェリクスなので、戦いになると力技でもどうにかなったり。まあ、八十八も種族があると、必ずしも強いのばっかじゃないしね。とはいえ、多くの種族が“闇堕ち”した挙げ句、連合してたりするとなかなか。味方を増やそうとしても“獅子同盟”と対立するハメになったりするし…。という感じで前途多難ではあるけど、少しずつ仲間を増やして…という展開。
軍勢同士の戦いなので、もう少し軍記っぽいところもあると良かったかな。結局、個人技で決着みたいな感じなので…。
全体としては、まあまあ面白かったかな。
★やまぞ~的評価:○
俺のメンタルは限界です
趣味でエロマンガを描いている真中。コンピューター室が使えない時に、学校の課題でPCが必要になり、クラスの女子に手伝って欲しいと頼まれる。マンガのデータを見られないように何とかしようとする真中だが…。
2018年1月に発売。
もとはwebマンガ。
人当たりの良さそうな子といかにもギャルな子の二人に絡まれて、しかもけっこうしつこい。結局、逃げ回った挙げ句、コンピューター室が使えるようになってからもこき使われて、さらにマンガを描いてることは知られてたり。なんでこんなにつきまというのって思ったら…ってな展開。最後ようやく腑に落ちたというか、ああそういうことって感じ。
全体としては、まあまあ面白かったかな。
★やまぞ~的評価:○
タグ : 俺のメンタルは限界です 藤アイリ
モンスター娘のお医者さん4
妖精族に手伝ってもらい、グレンに内緒で脱皮をするサーフェ。途中で、往診に行っているはずのグレンが帰ってきたりして慌てたもののうまく行った…かに見えたが、グレンはとっくに承知しており…。
2018年2月に4巻が発売(前の紹介はこちら)。
短編集っぽい感じで、グレンがあちこちの患者を治したりとかしてる一方で、スカディの手術で摘発したのが密かに動き出してたりして、こっそり騒ぎを起こしていたり。いろいろ治してたから、登場人物も多くなってきたから、こんな感じで短編集やると、多めに出せていいかもね。
★やまぞ~的評価:○
→5巻の紹介はこちら
タグ : モンスター娘のお医者さん 折口良乃