オゲハ1
中学生の木嶋智はある夜、公園に落ちてきた不思議な卵の中にいた蝶と人間が混ざったような生きものを家に連れて帰る。オゲハと名付けたその生きものを何となく飼うことにした智だったが…。
2015年10月に発売。
“アゲハ蝶の汚いヤツだからオゲハ”とか、ダンボールの寝床に放り込んでエサやらないとか、おもしろ半分で飼い始めたせいか前半戦はなんか虐待に近い。オゲハがひもじくて家の中うろつき回ったり、外に出ようとしたりしてるのもなかなかいたたまれないというか。それでもそれなりに智に懐いて、智の方も少しずつオゲハのこと気に入ってく感じなんだろうか。
実はオゲハがとんでもない存在で、仲間が探してたりするんだけどその辺がどう絡んでくるのか。。。
全体としては、面白いって感じではないんだけど、独特の世界観というか興味が引かれて続きが気になる。
★やまぞ~的評価:○
→2・3巻の紹介はこちら
異世界のカード蒐集家4
ウルスタン公の協力を得た金之介一行は、選定者アイリーンを守りながら、ウルスタン公の秘書で先読みの魔女と名高いモリンの指示で、しばらく身を隠した後に武門四家のひとつであるウォーターバード家の元へ向かうことになった。ウォーターバード家は自家の擁する蒼の迷宮を攻略した者の要請に応えるのが初代以来の家訓であるため、金之介の力で迷宮を攻略し、ウォーターバード家の協力を得ようとするが…。
2015年6月に4巻が発売(前の紹介はこちら)。
ということで人族領の王位継承問題も佳境。王家の追求を交わしながら、アイリーンの選んだ王を探し、かつ貴族たちの協力を得るというなかなか高度な政治的ミッションだけど、金之介がやるのはカーディを倒すこと。他はきっぱり他人任せというのが、逆に潔い感じ(笑) カーディ倒す以外にも人間同士のカードバトルとかもあり、そっちはヴィオレータとかモリンが頑張ってるんだけどね。。。王家側も動き出して、次巻あたりで決着かな?
★やまぞ~的評価:○
タグ : 異世界のカード蒐集家 茂木鈴
ようするに、怪異ではない。 ある夏の日のがらんどん
ハルが髪を切った件を気にしつつも「妖怪研究同好会」の活動を続ける皆人。今度は海に出かけ、拾った小瓶から出てきた恋文について、皆で推理をし合うが…。
2015年8月に2巻が発売(前の紹介はこちら)。
海に山にとなんか夏休みっぽくって青春っぽい。妖怪うんぬんより、学園ラブコメ要素が強くなってないか…? いちおう妖怪ネタ出てくるけどね。
そんな感じで続くのかと思ったら、本のタイトルにもなっている最後の話、“ある夏の日のがらんどん”で、驚くべき事実が。う~ん、面白いんだけど、出来すぎな気が…。あ、結局コレもラブコメか(笑)
★やまぞ~的評価:○
タグ : ようするに、怪異ではない 皆藤黒助
吸血鬼に彼女役を頼んだ結果→とんでもないことになりました
あちら側の世界とつながる門(ポータル)の研究が進み、OS(アザーサイダー)と人間が共存する日本。質・量ともに桁外れな精気を持つ真城大河は、OSの女性にモテモテ。トラブルにも巻き込まれるため、行き倒れていた吸血鬼の美少女・リーゼロッテに偽の彼女役をお願いしたが…。
2015年10月に発売。
“ひきこもりの彼女は神なのです。”(1巻の紹介はこちら)とか“ラエティティア覇竜戦記”(紹介はこちら)とかの作者の新作。
こっそりこちらの世界に渡ってきたリーゼロッテは当然訳ありで、そんな彼女に彼女役とかどう考えてもトラブルを呼び寄せる結果にしかならず。周囲の女性を巻き込み、リーゼロッテ絡みで男にも絡まれ、余計にバタバタするハメになったとさ(笑) …ああ、それと関係ない退魔師とかも乱入してたなぁ。
という感じで、ごちゃ混ぜのバタバタ。設定やタイトルはギャグなんだけど、ストーリーは意外とシリアスかな。ヒロインはあんまり動かんけど、特異体質のおかげで大河もけっこう強かったりして。
全体としては、けっこう面白かった。
★やまぞ~的評価:○
武装少女マキャヴェリズム3
天下五剣の三人目・花酒蕨との一戦で、熱戦した不道は学園内でも注目される存在に。不道がちやほやされるのが面白くない輪やメアリは、不道の周囲で女子たちを牽制するようになる。そんなある日、五剣の眠目さとりと裸でベッドでの抱き合っている写真が見つかり、大変なことに…。
2015年7月に3巻が発売(前の紹介はこちら)。
とりあえず離間策で不道の味方を減らすとか、策略としてはいいんだろうけど剣士っぽくはないかなぁ。まあ成功してるし、有効ではあるんだけど。
肝心の剣の腕も(当然だけど)なかなかで、不道もピンチ。…かと思ったら、すごい手で逆転勝利したな(笑)
★やまぞ~的評価:○
→4巻の紹介はこちら
タグ : 武装少女マキャヴェリズム 黒神遊夜 神崎かるな
異世界修学旅行1
修学旅行先の旅館に着いた矢先、雷に打たれて異世界に飛ばされてしまった沢木浩介たち私立緑ヶ丘高校二年一組の面々。その場に居合わせた王女・プリシラによると魔王は先週死んでしまったという。しばらくすれば帰れるし、お城でしばらくゆるゆると暮らしていたが…。
2015年10月に発売。
“武装中学生2045”とか“僕の学園生活はまだ始まったばかりだ!(紹介はこちら)とかの作者の新作。
全員が一緒に転移した訳ではないということが後ほど判明。帰るチャンスを逃さないように、世界に散ったクラスメイトたちを探す度が始まった! というか、ノリは修学旅行の続きだし、城に残った面子もいるという何ともゆるい感じの話。
ゆるいなりにギャグやキャラ立てには厳しくて、雑学が多少得意な程度の浩介はけっこう苦しんだり。…いや、どうでもいいだろ(笑) 幼馴染みとのフラグもなかなか立てられないしね~。
ところどころで内政チート的なものが披露されつつ、全体としてはまあまあ面白かったかなぁ。。。
★やまぞ~的評価:○
→2巻の紹介はこちら
超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!1
各分野で活躍中の超人高校生たちが乗った飛行機が事故に遭い、異世界に飛ばされてしまった。最初こそ戸惑っていたものの、あっさり状況を把握した彼らは、元の世界に帰るための情報収集をしつつ、助けてくれた村人たちに過剰な恩返しをし出して…。
2015年10月に発売。
“断罪のイクシード”(1巻の紹介はこちら)とか“落第騎士の英雄譚”(1巻の紹介はこちら)とかの作者の新作。
異世界転移の無双もの。転移したことでハイスペックになるのじゃなくて、元の世界からハイスペックか。まあ、そういうのも珍しくはないが。7人で分担してるから、無双っぷりもメチャクチャではない…こともないか。超人高校生だしなぁ(笑)
分担してる分、誰かが街に行ってる間に、誰かは村で作業してたりとかできる分、逆にとんでもないことにもなってたりするし、攻撃力が高くないのしか村にいないときに敵が攻めてきたりと話にバリエーションは出るかなぁ。
しかし、バランス良く活躍の場面を作るのはたいへんだねw、と思いつつ、全体としてはけっこう面白かった。
★やまぞ~的評価:○
クロスエッチ2・3
オルカが意識を変えて以来、同じ講義を受けていた上原に挨拶をされるようになっていた。その上原にテニスサークルに誘われ、友達ができるという言葉に入会したが…。
2015年9月に2巻、最終3巻が同時発売(前の紹介はこちら)。
なんかあっさり終わったな。
テニスサークルの方は、合宿行ったらヤリサーだったことが判明とかいうオチ。まあ、物語的にはぴったりなんだが。
他にも家出した女の子を泊めてみたり、バイトを始めたメイド喫茶で同僚と…とか充実(?)の生活を送っていたオルカだけど、ついにノアに真意を聞いたら、なんだそりゃってことに。
そのままダラダラと最後まで行くのかと思ったら、何というかアクロバティックな展開に。ハッピーエンドだからいいのかなぁ…?
★やまぞ~的評価:○